習い事が続かなかったとき、「うちの子は飽きっぽいから」と思っていませんでしたか?
実は、習い事を続けられなかった経験を持つ母親の半数が、「子ども側の理由」を一つも挙げていませんでした。
HAKOLABが働く母親221人を対象に実施した調査によると、37.1%が「続けさせたかったのに続けられなかった」と回答。さらにそのうちの50.0%は、原因として「子どもの理由(本人が嫌がった、飽きたなど)」を一切挙げていなかったのです。
続かないのは、決して子どものせいだけではありません。
この記事でわかること
- 「続けさせたかったのに続けられなかった」家庭は37.1%
- その経験者の半数は、子ども側の理由を一つも挙げていない(親・家庭側の事情)
- 「送迎不要」のオンラインでも、親の「声かけ・準備・伴走負担」は残る
- 49.1%が「体験が次の学びにつながっていない」と感じている
- 親も子どもも無理なく続けやすい放課後をつくる「3つの条件」
【調査結果】「続けさせたかったのに続かなかった」家庭が37.1%。半数は子ども以外の理由

働く母親221人のうち、37.1%が子どもの習い事や放課後の活動を「続けさせたかったのに続けられなかった」と回答しました。
さらに注目すべきは、その経験者の50.0%が「子ども側の理由」を一つも挙げていなかった点です。
「本人が飽きた」「嫌がった」「向いていなかった」——習い事が終わる理由は、そうした子どものモチベーションだけではありません。子どもの興味や意欲だけでは説明できない、家庭や生活環境側の事情によって継続が難しくなるケースがある。今回の調査から、そうした構造が見えてきました。
学童・宿題・仕事……送迎だけではない放課後の「小1の壁」
小学校入学後に直面する「小1の壁」は、学童保育の預かり時間だけではありません。放課後の過密なスケジュールをどう回すかも、大きな課題のひとつです。
学童の利用、習い事のスケジュール調整、学校の宿題サポート、夕食やお風呂、翌日の持ち物準備——そこに親自身の仕事の都合が重なります。
特に小学1年生のうちは、子どもが一人で習い事に通ったり時間を管理したりすることが難しく、送迎・持ち物の用意・宿題や進捗の確認といった役割を、親が丸ごと抱え込みがちです。子どもが「やりたい」と意欲を見せていても、親の負担が限界に達し、家庭全体として継続が困難になってしまう構造があります。
オンライン習い事の盲点:「送迎不要」でも親の「伴走負担」は残る

オンライン学習を取り入れれば、物理的な送迎の手間はなくなります。しかし、それだけで親の負担がゼロになるわけではありません。「家でできること」と「親の手がかからないこと」は別問題だからです。
- 「今日のレッスンはもう始まった?」
- 「教材やパソコンは準備した?」
- 「先生の話、ちゃんと分かっている?」
- 「課題は最後まで終わった?」
毎回このように声をかけ、機材をセットし、横について教え、進捗を確認しなければならないのであれば、送迎とは別の「家庭内の伴走負担」がそのまま残ります。「どこで受講するか」だけでなく、「親がどこまで管理し続けなければならないか」——小1の放課後を考える際、見落とされがちなのがこの視点です。
49.1%が実感。「その場限りの体験」が次の学びにつながらない
また、回答者の49.1%が「体験がその場限りで、次の興味や学びにつながっていない」と感じた経験があると答えています。
体験やワークショップは、ただ数をこなせばよいというものではありません。「楽しかったね」で終わってしまうのか、それとも「どうしてこうなるの?」「もう1回試してみたい」「次はこれをやってみよう」という自発的な探究につながるかによって、学びの価値は大きく変わります。
私は16年間、民間学童「こどもクリエ塾」の現場で子どもたちと向き合ってきました。そこで一貫して大切にしてきたのも、単なるイベントとしての体験ではなく、「やってみた」という実感を次の「なぜ?」に変えていく仕組みです。
小1の習い事を無理なく続けるための「3つの条件」
今回の調査結果を踏まえ、親も子どもも疲弊せずに学びを継続するために必要な条件をまとめました。

1. 送迎ゼロで完結すること
親の就業時間や夕方の過密スケジュールを圧迫せず、移動の拘束時間をなくす環境があること。
2. 親が準備・管理・教え役を抱え込みすぎないこと
声かけや教材準備、進捗管理を親が一人で抱え込まず、先生や仕組みのサポートを受けながら、子どもが少しずつ自分で動ける設計になっていること。
3. 一過性で終わらず、次の「なぜ?」につながる仕組みがあること
1回のレッスンで完結させず、日常の疑問や次の興味へと探究がつながる体験設計であること。
子どもを無理に頑張らせるのではなく、親が頑張り続けなくても自然に回る環境づくりこそが、継続の前提条件です。
「続かなかった」を子どものせいにしない放課後の選択肢
習い事が途切れてしまったとき、「うちの子は集中力が続かないから」と決めつける前に、少し立ち止まってみてください。
継続できなかった家庭の半数は、子ども側の理由を一つも挙げていません。送迎の工面が難しかった、仕事との両立で行き詰まった、家庭内での伴走サポートが限界を迎えた——そうした親側の事情や環境の要因によって、継続が難しくなるケースもあります。
教室でしかできない体験は教室で。家庭でできることは家庭で。そして、家庭の負担を減らしながら自走を促す学びはオンラインで。
放課後の過ごし方は、一つの手段だけで無理に埋める必要はありません。子どもと家庭の双方が無理なく続けられる選択肢を持つことこそが、これからの小学生の放課後に求められていると私は考えています。
HAKOLABが目指すのは「親一人で支えなくても回る放課後」
HAKOLAB(はこラボ)が実現したかったのは、単なる「送迎不要の通信教材」ではありません。家庭の放課後を、親一人で背負い込まなくても回る仕組みをつくること、そこからスタートしています。
自宅で取り組める理科実験などの探究体験に加え、少人数制のライブレッスン、講師からの個別フィードバック、音声で手軽に質問できるAI先生を組み合わせています。「はっけんプラン」では、平日の学習習慣づくりやオンライン放課後クラブも提供しています。
「動画教材を渡して、あとは子ども一人で進めさせる」という従来型のオンライン学習とは設計思想が異なります。先生、AI、教材、そしてオンラインでつながる仲間がそれぞれ役割を担い、子どもが少しずつ自分の力で動ける環境をつくる。その結果として、親が常時付きっきりで管理しなくても自走できる放課後を目指しています。
調査概要
- 調査対象:小学1年生の子どもを持つ就労中の女性
- 有効回答数:221名
- 調査地域:全国
- 調査時期:2026年8月7日
- 調査方法:インターネット調査
- 調査実施:株式会社ビジョンゲート(HAKOLAB)
※本調査は就労中の女性を対象としており、すべての小学1年生家庭を代表するものではありません。
プロフィール
遠藤奈央子
株式会社ビジョンゲート代表取締役。2011年より民間学童「こどもクリエ塾」を運営し、16年間、子どもたちの放課後の学びと成長に携わる。一般社団法人民間学童保育協会代表理事。社会福祉士。
著書に『「自分でできる子」に育つ 放課後時間の過ごし方』(講談社)、『「民間学童」の作り方』(日本実業出版社)。
こどもクリエ塾では、生活の中の「数える・比べる・試す」も放課後の学びにしています。
HAKOLAB(はこラボ)では、自宅でも手を動かしてから考える体験をお届けしています。
